CV バッグ内のオゾン濃度について

オゾンは低濃度での除菌効果も確認されつつあります。しかし、低濃度であっても、室内全域を常に一定濃度に保つのは難しく、大型の空調設備のない一般家庭では、換気の必要性などもあり更に困難になります。

CV バッグを利用した除菌は、室内などの広範囲を対象とせず、身につけるものや人の触れた製品の除菌を効率的に行うことを目的としています。オゾンはバッグ内のみのため、高濃度のオゾンで短時間で高い除菌効果を発揮します。下の写真は濃度の測定結果で、約 300 ppm となっています。

マスクの除菌を例にします。CV バッグ S タイプのサイズは 17cm x 23 cm で、バッグの厚みが 2cm ほどまでオゾンを充填し、5分間 CV バッグへマスクを入れておきます。このときの CT 値は、300 x 5 = 1500 となります。奈良県立医科大学で報告されました、コロナウィルスの不活化実験で使用された値よりも十分に高い値となっています。